脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
『つーか、私の席どこですか?』
「んー…教卓の前の席にするか?俺と近いぜ?」
『嫌です。』
私は真顔で即答した。
「嘘だよ。有美の席は真ん中の一番後ろだ。」
北橋はそこを指差しながら言った。
また微妙な席だな。と思いながら席に着く。
「えー。有美は俺の女だから、手ぇ出すなよ。」
北橋がそう言った瞬間、みんながバッと私の方を向いた。
『天と地がひっくり返っても有り得ないですね。北橋みたいなホストなんてお断りですし。』
ウフッ、と笑って言うと、みんな安心したような顔で前を向いた。