脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
すると、横の人がジーッと私を見ていた。
『……なんですか。』
「お前、……北橋に色気でも使ったのかよ。」
『………はい?』
なにこの赤髪……。
って、校門でぶつかったムカつくバカな赤髪じゃん。
つーか、色気?
『私が色気とか……考えただけで吐きそうです。』
「じゃあなんで北橋はお前を構ってんだよ。」
知らねーよ。と言いたかったが、その言葉は飲み込んだ。
『一時の、気の迷いでしょうね。てゆーか、私が気に入らないなら話しかけてこないでください。』
私が言うと、赤髪くんはチッ、と舌打ちして、そっぽを向いた。