脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
『すみません。あなたに割く時間などないんです。』
私は笑顔のまま手を振り払って、ハンカチでキスされた手の甲を拭く。
そりゃもう、拭きまくった。
するとチャラ男は少しビックリした顔になる。
「……俺にここまでされて落ちないんだねぇ。」
恋に落ちるとか以前に、嫌悪感すら感じますけど何か?
『変……ですか?』
「うん。初めてだよー、俺に口説かれて惚れなかった女の子は。」
お前の周りの女の子はどんだけ軽かったんだよ。