脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
私は溜まり場の入り口から建物を見上げる。
……見上げる?
『溜まり場って……こんなに大きいものなの?』
私は族に入っているワケじゃないし、もちろん溜まり場に来たのも今日が初めてだ。
だから、溜まり場の普通の大きさなんて分かんない。
……けど、この大きさは異常だ。
「何呆けてんだよ。こんくらいの大きさ、普通だろ。」
赤髪君が私に向かって言う。
なんだコイツは。
私は平凡なんだよ庶民なんだよ悪いか。
だが、私は次の言葉に固まる。
「県No.1の族の溜まり場なんだし。」
………パードゥン?