脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
チャラ男は付きまとってきてウザいし。
双子は叫びながら走り回っていてウルサいし。
赤髪君はタバコ吸いながらビール飲んでるし。
……無法地帯だな、おい。
「お前は飲まないのか。」
赤髪君は私に向かって言う。
赤髪君が手に持っているビールは、おそらく私のために用意してくれたのだろう。
だからと言って、受け取る気にはならない。
『それはアナタの胃に収めて下さい。いずれアナタの骨や脳を溶かしていく材料になるでしょうから。』
「なんか飲みたくなくなったぞ、妙にリアルな言葉のせいで。」
そう言いつつ、ゴクゴクとビールを飲む赤髪君。
酔わないのかよ。