脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
『私の家には門限が……。』
「門限なんざ、破るためにあるんだよ。」
ちげーよ。
私はため息をつく。
どうせ魁は、帰らせてくれないだろう。
つくづく俺様なんだから。やめてほしいわマジで。
『はぁ……。分かりました、行きますよ。』
「おぅ、行くぞ。」
私が了承すると同時に、魁は私の手を引っ張った。
私の右手に伝わる、魁の左手の温度。
なんで手を繋いでんだろ?なんて思っても、言葉には出さなかった。
「バイク乗るぞ。」
『え?は?いや、それは。』
「早く乗れ。」
『いや、だから、ちょっ――』
結局、白バイに追いかけられました。
皆さん、交通ルールは守りましょう。