脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
『怖かった?全然怖くなかったです。私がイジメに何もしなかったのは理由があります。』
「理由…?んなもん、ただの言い訳だ!」
華南はそれから教室をグルッと見回して怒鳴った。
「だいたい何なんだよテメェらはよ!」
どうやら
怒る対象が私からクラスメート……全生徒に変わったらしい。
怒られたクラスメートも不機嫌な顔をしている。
……そりゃそうだ。
「こんなコトしか出来ねえとかクズだよ、サイテーだ!」
ヒートアップした華南の言葉を聞いた私は
『ちょっと……こっち向いて下さい。』
「あ?んだよ邪魔すん――」
―――パシーン!
華南の頬を打った。