脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
「お姉ちゃんと同じ名前の人がいるから来たのに……見つかんないしっ。」
『うん。ごめん。』
「連絡はとれないし…っ、なんで顔隠してたんだよー…。」
『変装していたのは華南じゃない。』
華南は
ただ泣きじゃくっているので、私は頭を撫でた。
そして周りを見てみると
「ウソだろ……?山本ってあんなに可愛かったのかよ。」
「可愛いってより綺麗だな……。」
「前髪で分かんなかったし……。」
なんかひそひそと私と華南を見ながら話している。
なんだろう?
私は華南を見た。
あー。分かった。
『ほら、華南が可愛いからみんな注目してるじゃん。泣きやまないと、恥ずかしいよ。』
「……お姉ちゃんの鈍感、無自覚。」
華南の言葉に、クラスメートはうんうんと頷く。
……意味分からん。