脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
私が首をひねっていると
「……おい。」
魁が私の肩を掴んだ。
『え?なんですか。』
「お前が……[奏姫]なのか?」
『………あ。』
そうだよバレちゃったよ。
華南が捜している人
イコール
私
イコール
[奏姫]だもん。
「お前が……有美が[奏姫]なら、俺は言わなきゃならねぇことがある。」
魁は
唇を噛み締めて、少し俯きながら話し出す。
私も頷いて、続きを促す。
言いにくそうにしていたが、やがて口を開いた。
「俺は―――…。」
その言葉を
聞かなければ良かった。