脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
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『マーヤ。一緒に帰ろう!』
「有美。うん、帰ろう。」
時は遡り
私が中学生のとき。
私は親友である桜田 真綾(サクラダ マアヤ)と大半の時間を過ごしていた。
「有美ってば、髪の色、戻さないの?」
『えー。良くない?金髪、格好良くて。』
「目立つよ。」
『目立ってなんぼです。』
そう。
あの頃、目立ちたがり屋だった。
ただ、粋がっていただけだけど。
長い髪を金髪に染めて
教師に反抗して。
さすがに
酒やタバコを飲んだり吸ったりはしなかった。
暴力沙汰も起こさなかった。