Rhythm! 〜花音と謡の恋物語〜
amabile 〜愛らしく〜
俺が恋をしたのは、
今から丁度、一年くらい前のことだ-…
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「ピンポーンッ」
朝早くから、
家のベルが大きく鳴る。
「…はい…?」
ガチャッ
ドアを開けると、
そこには宙音が立って居た。
宙音…
『瀬名 宙音(セナ ヒロト)』
俺の中学の時にできた、親友。
宙音は、
背が低く、
明るくて元気なヤツ。
「朝っぱらから無愛想な顔してんなぁーっ
謡は♪」
笑顔でそう言う宙音。
別に無愛想にしてるわけじゃない。
だけど、誰もが俺のことを無愛想だと思っているみたいだ。
「分かってるってぇw
別に無愛想にしてるんじゃねぇってことぐらいっ
冗談冗談♪」
…まぁ、
宙音は俺のことを、よく分かってくれる。
親友だからなのか、分からないけど…
感が良いやつだ。
バカだけど。
「んじゃ、早く行こうぜっ
入学早々、遅刻しちまうっ!」
「…あぁ。」
今日は高校の入学式だ。
高校生になるって…
なんか、ドキドキする。
「行ってらっしゃーいっ
謡~」
お袋が言った。
「…行ってくる…」
俺は、宙音と一緒に家を出た。