毒舌姫と俺様クールな王子様
集合場所に秋先輩と着いた時には、もう皆揃っていた。
「「あ、七海ちゃん!!…とその他一名、お帰り〜☆」」
そう言って出迎えてくれたのは、夕君と葉君だ。
「誰がその他一名やねん!!!子憎たらしい双子がっ!!」
始まったのは毎度お馴染み、いつもの喧嘩。
3人がキャンキャン言ってる間、私は皆の方へ歩いて行った。
「お、七海ちゃん、お疲れ〜」
そう言ったのは桐都先輩で、いつもの様に大人の色気全開。
奏先輩はさっきまでそこに居たけど、車に用を思い出したらしく、今はここにはいない。
一先輩は何もせず、ただ空を見ている。それがまた、絵になる位にカッコいい。
最後に水崎に目をやると、ばっちり目が合ってしまい、とっさに顔を背けてしまった。
ヤバッ…気悪くしたかな…?
さっきのは失礼だったよね…
そう思い、もう一度水崎に目をやる。
今度も目が合い、さっきより、あからさまに不機嫌そうだが、すぐニヤリと笑いこっちに来た。
「そういや、お仕置きがあったけか…?(ニヤ」
げ、すっかり忘れてた!!!
私の額に冷や汗が流れる中、救世主いや、神の一声が発せられた。