毒舌姫と俺様クールな王子様
最初は秋先輩と私が言うことになり、さっき聞いてきたことを説明する。
「俺らの話しは、皆に筒抜けやったやろ?そこは省いて説明すんで。」
そう、皆に聞こえてたんだよね…
例えば、アイスの話しとか…
まぁ、それは置いといて、今日の情報を書いたミニノートを、秋先輩に渡す。
「今日手に入った情報によると、被害者の1人が、襲ってきよった奴に見覚えがある言うてた。」
「名前までは分からへんけど、学校は分かるって、」
秋先輩はそこで一旦区切り、また話しに戻る。
「その学校っちゅうのが、隣町の矢上高校言うらしいねん。」
「へぇ、お前等にしてはいい情報じゃねぇか。」
少しの収穫があり、水崎は考えるように私達を見ている。
「他は?」
「んー、これといった情報は他にはないなぁ。」
ノートを見ながら秋先輩は言う。
他にも聞いたけど、皆、恐怖で覚えてないらしい。