毒舌姫と俺様クールな王子様

もちろん私はその状況について行けず、その場に立ち尽くすしか出来なかった。




｢あれ、七海ちゃん？どうしたの、こんなところでボーッとして？｣




聞き覚えのある声と共に現れた顔に、私の意識がやっとのことで戻ってくる。




｢へっ、…あっ、華那…さん？｣




｢昨日ぶりね、七海ちゃん。ところでこんな所で何してるの？｣




｢あぁいや、別に大したことじゃないんで。｣




あんなことで気迫負けしてた、なんて言えない…




｢それにしても、水崎君達は相変わらず人気ね〜｣




｢あっ！見てたんですか？｣




｢えぇ、ほとんど毎日見てるわよ。｣




｢毎日あんな感じなんですか？｣




｢えぇ、でも今日は珍しく皆さん一緒だったみたいだけど。｣




皆さんって、何で皆がまとめられてるんだろ？




探偵部は秘密のはずなのに…