毒舌姫と俺様クールな王子様
「あら、七海ちゃん知らなかったの?」
「へっ、何がですか?」
華那さんの物言いを不思議に思い、首をかしげる。
「水崎君達のことよ、彼等は生徒会メンバーじゃない、しかも、うちの学園でトップを誇る草々たるメンバーよ。」
華那さんの言葉に私は耳を疑ってしまう。
「……………は?」
「あら、その顔じゃ、全く知らなかったのね。ふふふ、顎を閉じないと、はしたないわよ?」
顎を閉じながら、華那さんの顔を見、再び彼等が通った後を見つめる。
「…………生徒会?」
「ええ、昨日笹崎君と仲良さそうだったから知ってると思ってたんだけど。」
「いえ、全く知りませんでした…」
「そうなの?てっきり、次の生徒会メンバー候補かと思っていたのに。」
「華那さん、今……何て?」
「え、だから…次の生徒会メンバー候補のこと?」
「………………」
放課後、色々と確認することが出来た。
午前中、私が悶々となっていたのは言うまでもない。