毒舌姫と俺様クールな王子様
私は今現在、目をキョトンとさせた“生徒会”の人達を前にしている。
「すみませんが、…もう一度お願いします」
「俺達が生徒会という事は事実だが、それがどうした」
奏先輩、そんな『当り前だろ』みたいな顔をして……
「私、全く知らなかったんですけど!!」
私の言葉に、皆、しかも一先輩までもが少しばかり驚いてる。
「「ほんとに知らなかったの?」」
「………はい」
「入学式の日、一体お前は何してたんだ」
後ろから浴びせられた、冷たい言葉に振り返えると、やはり、水崎が立っていた。
「……入学式?」
入学式の時、何かあったっけ?
理事長ぐらいしか覚えてない。
「えっと……覚えてないです」
そう言うと、後ろでフッと鼻で笑われる。