毒舌姫と俺様クールな王子様




「ちょっと、偉そうに鼻で笑ないで下さい!」





そんな私の言葉は見事スルーされ…





「どうせ寝てたか、ぼけっとしてたんだろう。

今のお前の顔みたいにな?」





そう言い、ニヤッと笑うと私の鼻をつまむ。





「ちょっ、はにするんですか!!はなひてくらさいよっ!」





鼻をつままれ、上手く言葉が出ない中文句を言っていると、水崎はパッと手を放す。





「もうっ!何なんですか!!」




鼻を擦りながら文句を言っていると、





「五月蝿い、ちょっとは大人しく出来ないのか、お前は。」





「なっ!!――――」





水崎は、スタスタと素知らぬ顔で、中に進んで行く。





ムカつく、ムカつく、ムカつく!!




この男だけは、地球が滅ぼうが、何があろうが、絶対に好きにはなれない。





そう心に誓っていると、





「そんな所でぶつくさしてないで、七海ちゃん早よこっちおいでー」




今まで居たのか、という登場の秋先輩。







< 124 / 131 >

この作品をシェア

pagetop