毒舌姫と俺様クールな王子様
「ちょっと、偉そうに鼻で笑ないで下さい!」
そんな私の言葉は見事スルーされ…
「どうせ寝てたか、ぼけっとしてたんだろう。
今のお前の顔みたいにな?」
そう言い、ニヤッと笑うと私の鼻をつまむ。
「ちょっ、はにするんですか!!はなひてくらさいよっ!」
鼻をつままれ、上手く言葉が出ない中文句を言っていると、水崎はパッと手を放す。
「もうっ!何なんですか!!」
鼻を擦りながら文句を言っていると、
「五月蝿い、ちょっとは大人しく出来ないのか、お前は。」
「なっ!!――――」
水崎は、スタスタと素知らぬ顔で、中に進んで行く。
ムカつく、ムカつく、ムカつく!!
この男だけは、地球が滅ぼうが、何があろうが、絶対に好きにはなれない。
そう心に誓っていると、
「そんな所でぶつくさしてないで、七海ちゃん早よこっちおいでー」
今まで居たのか、という登場の秋先輩。