毒舌姫と俺様クールな王子様
真実はいつも――
「これが真実だ」
切れ長の目を細めながら、ピシャリと放たれた水崎の一言。
「……え…こんなの、いつから―」
回りを見渡すと、皆分かってたみたいに不適に笑っている。
「皆さん知ってたんですか!?」
「オレは何となくやなぁ、何かおかしぃ思うてたんやけど」
「「僕等も途中からー」」
なんと……!
秋先輩や双子君たちまでなんて…
クルッと後ろにいた二人を見る。
「あぁ、もちろん俺は知っていたよ?」
「…………」
爽やかスマイルを浮かべる桐都先輩に、黙って頷く一先輩。
じゃあ、気付いてなかったのは…
…………私だけ?