毒舌姫と俺様クールな王子様
「いや、あなたが来てくれなかったら…グス…本当にありがとう〜」
うわ〜んと泣き出した華那さんを抱きしめながら頭を撫でてあげた。
「もう大丈夫ですよ…もう暗いので、私が華那さんを家まで送ります。立てますか?」
「うん…でも、いいの?」
「もちろんですよ。さぁ行きましょう?」
「ありがとう…」
少し泣き止んだ華那さんと共に華那さんの家へと向かった。
華那さん家へは学校から余り遠くなく、10分ほどでついた。
うわ〜大きな家…
家の前まで行き、またお礼を言われた。
「本当にありがとね…そういえばあなたの名前は?」
「あ、私ですか?1年の瀬川七海といいます。」
「えっ、1年生だったの?私は2年の広瀬華那よ、今日は色々とありがとう…またお礼させてね!」
「えっ、いいですよお礼なんて!」
「いいえ、絶対にさせてもらいます。それから、これからは友達としてよろしくね!」
「え、あ、はい。よろしくお願いします。」
何故か友達になってしまったが、まぁ何より、少し元気になってよかった。
「でわ、私はこれで。」
「バイバイ、気おつけて帰ってね!!」
「大丈夫ですよ。じゃあ」
すっかり暗くなった道を引き返し、学校の方へ向かった。