毒舌姫と俺様クールな王子様
校門出るまであと一歩の所で、さっきまで並んで歩いてた遠山さんが急に立ち止まった。
「…遠山さん?どうしたんですか?」
不思議に思って遠山さんに話しかけてみた。
するといきなり遠山さんの手が、ポンッと頭に置かれた。
「…へっ!?あのっ?」
「…よろしく」
それだけ言うと、何もなかったかのようにスタスタと帰ってしまった。
「……?」
今のはなんだったんだろ?
遠山さんなりの挨拶なのかな?
何も喋らない遠山さんからの不思議な挨拶はビックリしたけど、何だか少し嬉しい…
まぁ、あの人達と何かするのは大変そうだけど、やるからには頑張ってみるか!
何て、意気込みながら夕暮れの道をゆっくり歩いて帰った。