毒舌姫と俺様クールな王子様


「「あははははっ!!」」



「噂通りだな。」



「へぇ、中々やるな。」



「うっわ〜、俺こんな子初めてみたわ…」



「………」



さっきまで存在忘れてたが、居たんだよ、この人達が…


上から順に、双子君達、錦織さん、御坂さん、笹崎さんに最後が遠山さん。



「「僕達も初めてだよ〜こんな子見るの」」



さっきから初めてだの、噂通りだの、笑われて意味が分からない。



「意味が分からない、という顔をしてるな。」



なんて、いきなり錦織さんに言われた。



「えっ?」



何で私の考えてること分かるの?
この人エスパーですか?



「俺は別に変な力持ってるわけじゃないからな。」



「あ、はい。」



これも全てお見通し。
何なんだ?



「普通の人間だが。」



「すみません、…何でさっきから考えてること分かるんですか?」



「ん?それはね、顔に全部出てるからだよ?」



と錦織さんの変わりに栗原君(夕君の方)が教えてくれた。



「へっ、顔に出てましたか!?」



私が顔をペタペタ触って確かめてる姿も、周りの人達にとっては面白いらしく、さっきからずっと笑われている。



「さっきから何なんですか!?」



さっきから笑われ続け少しふてていると、頭をバシッと叩かれた。





< 49 / 131 >

この作品をシェア

pagetop