毒舌姫と俺様クールな王子様
「「あははははっ!!」」
「噂通りだな。」
「へぇ、中々やるな。」
「うっわ〜、俺こんな子初めてみたわ…」
「………」
さっきまで存在忘れてたが、居たんだよ、この人達が…
上から順に、双子君達、錦織さん、御坂さん、笹崎さんに最後が遠山さん。
「「僕達も初めてだよ〜こんな子見るの」」
さっきから初めてだの、噂通りだの、笑われて意味が分からない。
「意味が分からない、という顔をしてるな。」
なんて、いきなり錦織さんに言われた。
「えっ?」
何で私の考えてること分かるの?
この人エスパーですか?
「俺は別に変な力持ってるわけじゃないからな。」
「あ、はい。」
これも全てお見通し。
何なんだ?
「普通の人間だが。」
「すみません、…何でさっきから考えてること分かるんですか?」
「ん?それはね、顔に全部出てるからだよ?」
と錦織さんの変わりに栗原君(夕君の方)が教えてくれた。
「へっ、顔に出てましたか!?」
私が顔をペタペタ触って確かめてる姿も、周りの人達にとっては面白いらしく、さっきからずっと笑われている。
「さっきから何なんですか!?」
さっきから笑われ続け少しふてていると、頭をバシッと叩かれた。