毒舌姫と俺様クールな王子様


「ッ…痛った〜」



叩かれた所がズキズキ痛む。



「誰ですかっ!?」



頭を抑えながら言うと思い出す。
あ、前にもあったなこのパターン…



「あ?俺だ。」



やっぱり…



「叩かないで下さい!」



「それより、さっきの件についてはお前に拒否権はないからな。」



どこまでも俺様発言の水崎。



私の頭を叩いた事はもう無視されてるし…



ちくしょうッ…



「分かりましたよ!!やればいいんでしょ?やれば!!」


「分かりゃぁいいんだよ。」


そう言った水崎は勝ち誇った顔で仕事用?の机の方に行った。



「おい瀬川、さっそく仕事だ、書類を分けるの手伝え。」



くっそ〜
いい気になりやがって!



「おい、ぶつぶつ言ってないで早く来い。」



「はいはい、いちいちうるせーな。」



「てめぇ、今何て言った?」


げ、最後の所ボソッと言ったつもりなのに、聞こえてた?



こんな時は誤魔化すが一番!






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