毒舌姫と俺様クールな王子様


「あの、顔に何かついていますか?」



「ん、ついてないよ?」



と言いながらひたすら私の事を見ている。



こんなんじゃ気が散って仕事が進まない。



「あの、何でこっち見てるんですか?」



「俺に見られるのいや?」



いやいや、何て事を聞きだすんですか!!



てゆう心でのツッコミをしながら、どう答えるか悩んだ。



「嫌とかそんなんじゃなくてですね、その…見つめられると、さすがに…恥ずかしいってゆうか、その…」


慣れない事に私がしどろもどろになりながら話していると、桐都先輩がクスクス笑いだした。



「ふふっ、いいね…」



「何で笑うんですか!?」



笑われ、少し拗ねていると、いきなり頭にポンッと手が置かれた。



ん?前にもあったな、こんな事…



「いや〜ごめんごめん、余りにも可愛かったから」



一瞬頭の思考が停止し、暫くして復活してきた。



「もぉ、冗談止めて下さいよ!!ビックリした〜」



「いや、冗談じゃないんだけどな…」



「あはは、じゃあ仕事戻りますね。」



そう言いながら内心少しドキドキしていた。



あんな美形の人に「可愛い」なんて言われたら、世の女性は虜だね、うん。



そういや、ここの人達全員美形ぞろいだっけ?



皆学園生活大変だろうな(苦笑)



まぁ、私には関係ないけどね。



そんな考えをしている頃、回りにいた2人はと言うと…



((鋭そうに見えて鈍感だったんだな))



と考えが一致していたという…





‐―1日目終了―‐




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