毒舌姫と俺様クールな王子様
水崎の方に歩いて行き、顔を覗く。
「……何だよ」
まだ顔を真っ赤にしていて、いつもの水崎と違い、何だか可愛い。
「ふふっ、皆さんありがとうございます。」
「「どぉいたしまして〜♪」」
「これからもよろしくな?」
「しっかり働けよ」
「…よろしく」
「ほら、いつまでも吊ったってないで、こっちおいで」
そう言って、連れて来られたテーブルには、沢山のお菓子やご馳走があった。
「「皆、七海ちゃんのために用意しました〜」」
「私のため?」
「そうだよ、遠慮なく食べてね。」
遠慮なくって言ったって、桐都先輩…量が半端じゃないからね?
「皆で食べません?」
そう私が言うと、
「確かにこれだけの量を、1人で食べるのは難しいな」
いや、考えたら分かるでしょ!!
って言う、奏先輩へのツッコミを控えといて、答える。
「大分無理があるので皆さんで食べましょ。」
「「七海ちゃんがそう言うなら、皆で食べよっ☆」」
毎度息ぴったりな双子君達の言葉の後、騒がしいミニパーティーが始まった。