毒舌姫と俺様クールな王子様
皆楽しんでいるのか、双子君達と秋先輩は、ジュースの一気飲み対決を始めてる。
一先輩は黙々とテーブルに並んでいる料理で、何を取るか悩んでいる模様。
桐都先輩と奏先輩は、あれ?
どこかに行ってるみたいで、見当たらない。
水崎はというと、さっきまでの赤い顔は無くなり、元のクールな顔で、ソファーに座っていた。
てゆうか、何で図書室にソファーがあるの?
この頃はこういう事に慣れたかな、と思ってたけど、やっぱ無理だ。
そんな事を思っている中、さっきまでソファーに座っていた、水崎がこっちに歩いてきた。
「…楽しんでるか?」
「はい。」
会話が続かない…
暫くの沈黙を破ったのは、水崎だった。
「これからもよろしく…」
照れながら言うもんだから、私まで恥ずかしくなってしまう。
「…はい、こちらこそ期待してるので、裏切らないで下さいね。」
私も普通に言えばいいものを、大分性格ひねくれてるな…
「ふん、お前こそ、ドジ踏むんじゃねぇぞ。」
「分かってますよ。」
と何故か言い合いになってる所へ、奏先輩と桐都先輩が、何か持って帰ってきた。