毒舌姫と俺様クールな王子様
校門を出たあたりで、双子ブラザーズが私の前に、立ちふさがった。
「「今日は僕等が七海ちゃんを送りま〜す♪」」
そう言ったかと思うと、私は2人に引っ張られ、車の中に引きずり込まれた。
「えっ、ちょっと!?何?」
私が詰め込まれながら、言うと、
「何って、七海ちゃんを家まで送るんだけど?」
と夕君が言い、何故か私の方でわなく、2人の方がキョトンとしていた。
「私家まで一人で帰れますけど。」
私が平然と答えると、2人はまたしても、キョトンとするばかりだ。
「女の子一人、こんな暗い中帰す訳ないでしょ?」
と葉君が言う。
ここの人達は、こういうのが普通なのだろうか?
でも、
「送ってもらうのも、悪いので、歩いて帰ります。」
と言い、広い車から出ようとすると、後ろから両腕を引っ張られた。