毒舌姫と俺様クールな王子様
「おーおー、やってる、やってる」
私達の光景を見て桐都先輩が言った。
「ニコニコ見てないで、何とかして下さいよ!」
私はくっついてくる双子と秋先輩を引き剥がしながら、桐都先輩に助けを求める。
「はいはい、七海ちゃんの頼みとあらば。」
そう言ったかと思うと、一瞬で私から、双子と秋先輩を引き剥がした。
「「も―、せっかくいい所だったのに〜」」
「本間や、暇潰ししてたのに―」
「七海ちゃんが嫌がってんだろ〜、だから助けただけ」
何故か桐都先輩は私の肩に手を回しながら言う。
「あの、先輩…肩」
私は肩から桐都先輩の手をどかす。
「何ちゃっかり七海ちゃんの肩に腕回してんの」
「ホント―」
「自分だけズルいわ〜」
上から葉君、夕君、それから秋先輩が、文句を言っている。
「3人共、さっきまで私に触りまくってましたよね?」
私がそう言うと、
「「えー、そうだっけ?」」
「気のせいとちゃう?それはそうと、奏〜何か仕事ないん?」
と白々しく話しをそらそうとする。