毒舌姫と俺様クールな王子様
暫くして水崎は顔を上げ、皆を見回してから、言った。
「新しい仕事だ、今から簡単に説明を始める。奏、一、あれを出してくれ。」
手際よく水崎がそう言ったかと思うと、奏先輩はパソコンで何かし、一先輩はプロジェクターを出して、部屋を暗くする。
「他の者は席に座れ。」
私達は言われた通りプロジェクターが見える位置に座る。
「「仕事久しぶりだね〜」」
「やっと仕事やな!七海ちゃんと初仕事できるわ〜☆」
と3人はどこか楽しそうだ。
用意が終わったのか、奏先輩と一先輩も椅子に座り、奏先輩はパソコンを操作している。
「よし、用意が出来たようだな、画面を見てくれ。」
そう言われ、皆画面を見る。
そこには、生々しい実態が映し出されていた。
「「これは何とかしなきゃね…」」
「本間やな…」
さっきまで、一喜一憂していた3人が苦々しい表情をしている。