毒舌姫と俺様クールな王子様
皆の意見も一致して、さっそく明日から捜査開始だ。
「瀬川と秋、明日から事件の被害にあった者に、片っ端から犯人についてや、事件の事を聞いてこい。」
私の聞き込み調査の初仕事だ。
「分かりました。」
「任せとき☆」
「被害者のリストは奏にもらってくれ、それから、何かあった時は連絡してこい。いいな?」
俺様口調だけど、何気に心配してくれているようだ。
ちょっと見直したぞ!
「分かってますよ。秋先輩もいますから。」
「秋、こいつがヘマやらかさないよう、しっかり見張っとけよ。」
前言撤回!!!
やっぱ嫌味な奴!!
「ヘマなんかやりませんよーだ!!」
ふんっ、とそっぽを向く。
そうすると、水崎は鼻でフッと笑い、秋先輩は爆笑している。
「あはははは、ひぃ、お腹、痛いッ、〜」
「やっぱ面白れぇな、見てて飽きないわ。」
何か馬鹿にされてる!?
言い返そうと思ったけど、水崎は一瞬のうちに奏先輩の所に行き、明日の事を話し合っている。