毒舌姫と俺様クールな王子様
「何でもっと早く言わないんだ。」
と水崎に言われ、
「いや、こんな所に事件の関連性があったとは知らなかったし、てっきり、華那さんは警察に相談したのかと思ってたので…」
今更ながらすぐ警察に連絡しなかったことを後悔した。
私は少し落ち込んで頭を下げてると、頭の上に手が置かれた。
「責めた訳じゃないから、落ち込むな。明日はしっかり調査してこいよ。」
何て水崎が言い、私の頭をポンポンとしてから、奏先輩と共に別の部屋へと向かった。
私は水崎の驚きの行動にビックリして、暫く頭がフリーズしていた。
「聖夜も何だかんだで、七海ちゃんに優しいよな〜。」
「へっ…?」
「「ホントホント〜でも、僕達の方が七海ちゃんと、仲よしだから☆」」
「俺の方が仲良しや!」
何か話し変わってきたような…
そう思いながら、無意識に水崎に触られた頭にそっと触れてみる。
「何なんだよ…あいつ…」
ぼそっと呟いた言葉は、私しか聞こえていない。