［完］太陽の君に恋をした。。。黒姫×金龍総長

「じゃあ、行くか」

その池上仁の言葉を合図に、バイクが発信する。




バイクを器用に操る姿は、
さすがだなって思う。

それに意外だけど、
すっごい安全運転。


…つか、どこに行くんだろ…


しばらくして、
でっかい倉庫に着いた。



もしかしてここって……金龍の溜まり場！？


そんなことを考えながらぼんやりと倉庫を見つめていると、
体がまた宙に浮き、バイクから降ろされた。



「だから、自分で降りられるってば！」



「ふっ…
さ、着いてこいよ…」


今、こいつ、鼻で笑って流した！？
あームッカツク。


中に入ると、
派手に改造してあるバイクが沢山並んでいた。


その中でも特に目立つ真っ赤なバイクには『金龍総長』って書いてあった。


これが池上仁のか…



「総長、副総長、皐月さん。お帰んなさい。」


「こんにちわっす！」


３人が通るたび、みんなが手を止めて挨拶をする。


ちゃんとしてんだな…



その後をあたしがチョコチョコとついて行くと、

皆驚いたように私を見ていく…



倉庫の奥には、ソファーとﾃｰﾌﾞﾙがあった。


そのほかにも、バーカウンターみたいなﾃｰﾌﾞﾙや冷蔵庫まである。


その奥は個室みたいになっていた。



「あげは座れよ！！」


って、何で池上仁が隣？
なんて思いながらソファーに座った。



「みんな、おめぇに興味津々だな…」


「そりゃそうだよ。
あの、黒姫がここにいるんだもん。」



「そんなにあたし有名なの？」


「ったりめぇだ。
女の中でも最強、かつ美人で有名なんだぜ？
おめぇ自分のことも関心ねえのか？」



美人って…美人じゃねぇし…。



「で、あたしを何で連れてきたの？」




「俺が気に入ったから。」


なんだそれ…。



「総長～！！何で黒姫が此処に～！？」

お茶を運んできた男が、
驚きの声を上げた。

「お～そろそろ紹介すっか…。悟、今いる奴らだけでいいから呼んできてくれ。」



「了解です～」

悟とよばれた男は
そう言うと、仲間を呼びに行った。

呼ばれたみんなが、一斉にソファのまわりに集まった。


…って何人いるんだよ。



50人くらいはいるかな…
全員集まったらいったい何人居るんだろう…