DOLL
そしてその様子を申し訳なさそうにヒノトが見上げる。



「頼む…「「やーだよ」」」



即答で2人は答え、ヒノトを冷たく見据えた。


そんなヒノトのフォローをミグレがする。

「ユラがいなくなったら、今までの戦況が台無しになる。先代の苦労が台無しになるんだぞ」

「別にそんなの、ボクたちには関係ないでしょ?」

ハノンが言うとハイマが加勢してくる。

「そうだよ。大体、ボクたちが外に出れない理由、一番分かってるよね?」

「「ボクたちはボクたちがよければそれでいいの。」」

それを聞いてヒノトは台に手をついたまま、俯いていた。



ミグレは見かねてため息をつき、突然怒鳴った。

「お前らの事情の方が関係ねぇよガキ共!!」

またビクッとなるが、次はミグレを睨んだ。



相手が子供でもミグレは容赦せず睨みをきかす。
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