DOLL
「……度胸いい人形じゃねぇか」
すると音を立てて、ユラの手に繋がっていた鎖が落ちた。
スッと身を放して背を向ける。
「来い、あいつと会わせてやる。条件付きでだがな」
そう言って歩いていくヒノトの背中を、急いで立ち上がってついていった。
Ⅱ
冷たくて痛い台の上、ヤナは頭の痛みで顔を歪めて目を開けた。
(いったぁ〜……)
まだ周囲がはっきりとしない視界の中で頭をおさえようとしたが、身体の違和感に気付いた。
腕が思ったように上がらないどころか、起き上がることも指先1本動かすこともできない。
「………っっ」
「…起きた?」
不自由な身体で隣を見ると、あの男が台に寄りかかって立っていた。
記憶がなくなる直前はミグレの頭上から見ていたが、次は下からとなると自分のこの人生を呪いそうにもなる。
(なぜこんなに振り回される?)
「…そんな嫌な顔するなよ。俺だって敵の武器を作っていた君を直視したくない」
すると音を立てて、ユラの手に繋がっていた鎖が落ちた。
スッと身を放して背を向ける。
「来い、あいつと会わせてやる。条件付きでだがな」
そう言って歩いていくヒノトの背中を、急いで立ち上がってついていった。
Ⅱ
冷たくて痛い台の上、ヤナは頭の痛みで顔を歪めて目を開けた。
(いったぁ〜……)
まだ周囲がはっきりとしない視界の中で頭をおさえようとしたが、身体の違和感に気付いた。
腕が思ったように上がらないどころか、起き上がることも指先1本動かすこともできない。
「………っっ」
「…起きた?」
不自由な身体で隣を見ると、あの男が台に寄りかかって立っていた。
記憶がなくなる直前はミグレの頭上から見ていたが、次は下からとなると自分のこの人生を呪いそうにもなる。
(なぜこんなに振り回される?)
「…そんな嫌な顔するなよ。俺だって敵の武器を作っていた君を直視したくない」