秘密なこと
「ふっ…

木下さん!!パイプ役頑張って!!そしたらチャラ!!」


私は手を振って階段を下る。


「…ありがとう!!私、杉田さんのことが本当は羨ましかったんだと思う!!

……私もあなたみたいに挑戦するから!!未来に!!」


私は無言で階段を下っていく。




校庭に出ると夕焼けが眩しかった。

「あ、雅也に電話!!」


携帯を取り出して雅也に電話をかける。


『プルルルル…プルルルル…』

コール音が鳴る度に心臓の音が大きくなる。
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