秘密なこと
「どこ行くの?」


「……家まで送る。最寄り駅どこ?」


「えっと…雪原駅だけど…」


「じゃあ2番線だな。」

雅也はICカードを取り出して、改札機にかざし、入っていく。

私も慌ててカードを取り出して雅也の後を追った。


ホームで電車を待っていると雅也が「あ…そうだ」と呟いた。

「明日、放課後空いてる?」

照れ臭そうに、手を口元まで上げている雅也。

「うん!!空いてる!!」


「じゃあ明日こそ出掛けような?」

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