秘密なこと
「あ…そうだね!!」

《出掛けるって言っても……

デートだよね!?》

自覚した想いのこともあり、今から心臓が騒ぎ出す。


《さっきまで手を握られてたんだった!!うわぁ〜うわぁ〜!!》

顔が一気に火照り、握られていた手にも思わず力が入った。


「あとさ…」


「は、はい!?」

急に雅也が口を開いたから、声が裏返る。


「ははっ!!何?杉田緊張してるの?」


「わ、笑わないでよ!!」


「ついさっき、校庭でワイシャツを平気で脱いでた人が緊張なんて…」

雅也はお腹を抱えて笑う。
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