秘密なこと
「まぁな。……近いから一緒に学校とか行くか?」

雅也はニッと笑った。


「え!?」

い、一緒に学校!?

そりゃあ…行けたら嬉しいけど…


「冗談だよ!!」

ははっと笑い私の一歩前を歩く。


「あ…なんだ、冗談か…」

残念だな…

少ししょんぼりしながら雅也の後ろをついていく。


「杉田、お前の家に行くんだから前歩け……って、何しょんぼりしてんの?」

雅也が私を見て足を止めた。


「ううん、大丈夫。」

そう言うものの、私の足の動きは速まらない。
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