秘密なこと
「だからその間黙っててくれない?」


「そういうことなら…」

ねえ?というように雅也の方を向くと、雅也も頷いた。


「良かった!!よろしく!!」

お姉ちゃんが満面の笑みを浮かべる。


よっぽど嬉しいんだなぁ…


そのあと、少し皆で話していた。


「……本当に駅まで送らなくて平気?」

私は雅也と家の前で別れようとしていた。


本当は駅まで送りたかったんだけど…

まぁ一緒にいたかっただけなんだけどさ…

「大丈夫!!お前多分疲れてるから今日はゆっくり休め。

……明日はよろしくな?」


「あ、うん!!」

そうだ!!放課後お出かけだったよね!!


「じゃあまた明日。」

雅也は駅に向かって歩き出した。

私は、雅也の背中が見えなくなるまで家の前に立っていた。
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