秘密なこと
そんな顔もカッコイイと思って照れてしまう私はかなり重症だと思う。


そして、放課後――

雅也と校門で会う前に、私はトイレで髪を整えていた。


「……よしっ」

頬をペチンと叩き、トイレから出ると、クラスの子に会った。


「あ、杉田さん!!帰るの?」


「うん!!」


「そっかぁ…あのさ、マンガとか好き?」


「まぁ好きだよ?」

私がこう言うとクラスの子はカバンから一冊のマンガを出した。


「これ貸したげる!!

…ていうか、カバンが重いから持って帰ってくれる?」
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