秘密なこと
「と、ところで!!行き先は!?」

心臓がバクバクうるさい。

雅也に聞こえてなければいいけど…


「行き先は…横浜!!

渋谷もいいかな?って思ったんだけど、渋谷には杉……じゃなくてLIRのポスターがたくさんあるだろ?


だからさ。」

《雅也、気遣ってくれたんだ…》


口元が緩むのを感じながらも

「ありがとう。」

と平然を装う。


しばらく流れる景色を見ていると肩に重みが……。


見ると雅也の頭が私の肩にかかっていた。

< 130 / 194 >

この作品をシェア

pagetop