秘密なこと
「ちょっ…!?」


「疲れた…

横浜着いたら起こして…」

そう言って雅也は目を閉じた。

多分起きてはいるんだろうけど、私は何だか起こせなかった。



カバンから借りたマンガを取り出して読み進めていく。


30分ぐらい経つと、『次は〜横浜〜横浜〜』というアナウンスが響いた。


《マンガいいところなのに〜!!》

仕方なく、マンガをカバンに入れ、雅也を起こした。

「雅也…次横浜だよ?」


「………ん…」

少しかすれた声で返事をする雅也は何だか色っぽくて、私が赤面してしまう。

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