秘密なこと
砂浜を歩いて行くと、チラホラと人影が見えるようになってきた。


《あ…伊達眼鏡しなきゃ…》

カバンの中を探していると不意に

「杉田」

雅也に呼ばれた。


「ん?」


――チュッ


顔をあげると、雅也の顔が近づいてきて………


キスされた。


「……〜〜〜!?」


「すきあり!!」


「な…な…!?」


「お前気を付けろよ?そんなに隙があると喰われるぞ?」


「く、喰われないわよ!!」


「とにかく!!気を付けろ!!

特に…亮さんには…」


「亮さん?何で?」


「いいから」

雅也はそう言って私の手を強く握った―――。


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