秘密なこと
第十章
一ヶ月後…

「おはよーお二人さん。今日も仲良く手を繋いでの登校ですか。」


呆れ顔のクラスメイトに冷やかされたのは、もちろん私と雅也。


「ひがむなよ〜」

雅也が笑いながら上手くかわす。

「な!!ひ、ひがんでねぇよ!!」


「本当か?お前彼女とケンカしたらしいじゃん」


「ど、どうしてそれを!!」


「大地情報だよ〜」

雅也はそう言って、自分の席に向かった。

私も自分の席に向かう。


「あ、美香。今日からだよな?沖縄」


「うん。今日の十二時の便だよ」

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