秘密なこと
キーンコーンカーンコーン!


チャイムが大きく鳴り響いた。


私達は慌てて離れる。

「あ…お、俺先に戻る!!」
バタバタと高橋君は出ていった。


《な、何今の!?危うく…キ、キスしそうに…!!》


さっきまでの自分を振り返ると恥ずかしくなってくる。


《でも…嫌じゃなかったな…。

てか!!私、教室戻れない!!『LIR』のままじゃあ…》

携帯もカバンの中、今日は仕事も無いから河東さんが迎えに来ることもない…。

ど・どうしよう…。

まさか学校終わるまでこのままだったりする!?


そして再び、チャイムが鳴った。



《授業始まっちゃった…。


……ん?今なら皆教室いるよね…。よし!お姉ちゃんの所に行こう!!》


こうして私は保健室に向かった。


この時、本当は気づいていたんだ。


自分の中の気持ちの変化に――。
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