秘密なこと
高橋雅也…
顔はイケメン、らしい。
頭も良い、みたい。
性格は私以外には優しいんだって。加えて生徒会に入ってる。


対する私
杉田美香…
顔は最悪。
性格もひねくれてる。
頭だけは良くしてる。
特徴無し。地味子の代表。


最初は周りから結構いじめられた。

でも1ヶ月もしたら皆は飽きたらしく、いじめはピタリと止まった。



けれど…


「高橋君だけ…まだやるんだよね…。」


「あ?何か言ったか?」


《すっごい地獄耳だ…》

そう思いながらも無言でその場を立ち去った。



教室に入って席に着く。
そして、カバンからスケジュール帳を出して今日の予定を確認。


《今日は……ああ、早退する日だ。またお姉ちゃんにごまかしてもらおう。》


席を立って保健室に向かう。


「お姉ちゃーん!!」


「……なんだ美香か。どうしたの?」姉である美羽は背もたれに寄りかかりながらイスを回転させた。



「今日早退するから。」


「はぁぁ!?また!?」


「毎回ごめんね〜♪」



「はぁ…あんたもう話しちゃえば?自分が『LIR』だって」


「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!!」



「大丈夫よ。今ここには私とあんたしか居ないんだから。」
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