秘密なこと
クラスの皆にも転校のことを話した。


放課後…

「明日から来ないんだよな?」
私は雅也と教室で向かい合って話していた。


「うん…。

せっかく皆と馴染めたのに会えなくなるなんて…。
寂しい…」


「……俺も。」


「へ?」


「いや、なんでもない。

…その楠高校には一人で行くのか?マネージャーさんとかは?」


「あ、来るよ?

楠高校で撮影するらしいからマネージャーは当たり前だし、カメラマンさんも!!」

雅也の顔が強ばる。
「そのカメラマンって…『亮さん』?」


「えっ!?良くわかったね!!

うん、亮さんだよ♪」


「ふうん……」
雅也はブスッとしてそっぽを向いた。


「雅也…?何で怒ってるの?」


「べっつに〜」

明らかに怒ってるじゃん……。
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