秘密なこと
『楠高校はどうだ?友達できたか?

お前がいないからクラスの皆が死んでるぞ。』


「ぷっ……何それ…」

雅也のメールは短かった。

けれど、私の心を溶かしていく。


《前見て…歩け!!》

自分にそう言い聞かせて顔を上げた。


「心配してくれてありがと!!

もう大丈夫♪」

目の前の席の子に笑顔を向ける。


「良かったあ〜♪

今のメールって彼氏?」


「へっ!?違うよ!!」


「だってLIRの顔が一気に明るくなったんだもん!!

彼氏じゃないなら、好きな人!?」


「……うん…まぁ、そうかな?」
< 49 / 194 >

この作品をシェア

pagetop