秘密なこと
「ふっ!!

そうよねぇ、芸能人だものねぇ。」

そう言って意地悪な笑みを浮かべるリーダー…。


「あれ?明里…?」


「あっ!!健吾ぉ!!」

リーダー…もとい、木下明里は声を高くして中山君に寄っていった。


「LIR〜?早くおいでよ!!」


「あ、うん!!今行く!!」


私は慌ててその場を離れた。


《大丈夫…大丈夫…

あれは過去の話。繰り返されることなんて無い…》


視聴覚室に入って席に着くと、

「ねぇ、さっきLIRが話してたのって木下明里だった?」

と聞かれた。


「え?うん。」
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