秘密なこと
「よくわからないけど…ごめん。」


『……許さない。』


「へっ!?」


『だから、明日暇だったら………放課後、一緒に出掛けない?』


「え……」
心臓が大きく跳ねる。

『……ダメ?』


「ダメじゃあないけど……。明日楠高校で撮影が…」


『じゃあそれが終わるまで待ってる。だから、撮影が終わったら…さ…』


「う、うん…。雅也がそれでいいなら…」


『じゃあそれで。明日迎えに行くから。じゃあな。』


「えっ、ちょっと…」


一方的に電話を切られた。

「もうっ!!」


「LIR〜?怒ってるわりには嬉しそうねぇ…。」
< 65 / 194 >

この作品をシェア

pagetop