屋敷の主

リシェナの控えめな態度に、テナーはとても好感を持てた。

「可愛いらしいお方!ジェイス様もますます惚れ込むでしょうねぇ」

広間についた。

あまりの広さにリシェナは緊張したが、近づいてくるジェイスに安心した。

「両親はまだです。座りましょうか」

「ええ」とリシェナはジェイスと広間を歩いた。
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